ある日の会話……エピソード2

 ジュネス
 ジュネス

 

ワン、ツー、スリー、フォー…

 伯爵
 伯爵

 

 

ジュネス、何をしている。

 ジュネス
 ジュネス

 

何って… レッスンですよ。

 伯爵
 伯爵

 

 

その様なキテレツな格好をして、レッスンとは…

 ジュネス
 ジュネス

 

これはレオタードです。
実は… 先日、ある劇団の話を聞いて、是非入団したいと思ってるんです。

 伯爵
 伯爵

 

 

入団? 劇団? お前は一体何になろうというのだ。

 ジュネス
 ジュネス

 

何になるとかではなく、

しいて言えば仲間と一つ目標を目指して青春したいといったところですかね。

 伯爵
 伯爵

 

 

仲間… それは大切だ! 私にもかつてたくさんの仲間がいた…
瞳を閉じれば… あの顔… この顔…

 ジュネス
 ジュネス

 

ワン、ツー、スリー、フォー

 伯爵
 伯爵

 

 

こら!! 私が感傷に浸っているというのに。

 ジュネス
 ジュネス

 

伯爵の昔話なんて興味ありませんし、そんな昔のことより

 伯爵
 伯爵

 

 

今でしょ!!

 ジュネス
 ジュネス

 

それを覚えたんで使いたいんですね… いいですから、もう構わないで下さい。

 伯爵
 伯爵

 

 

いや、お前と私の仲だ。 協力してやろう。

 ジュネス
 ジュネス

 

本当ですか…? それじゃ… あたし、がんばります!

 伯爵
 伯爵

 

 

ど、どうした!? その気味の悪い女言葉は!!

 ジュネス
 ジュネス

 

どうもしませんわ。 オホホホホ…

 伯爵
 伯爵

 

 

ついに気が変になりおったか…

 ジュネス
 ジュネス

 

違います!! その劇団は女性しか入れないので、一応女性として生きる事から始めようかと。

 伯爵
 伯爵

 

 

ん… ジュネス…

 ジュネス
 ジュネス

 

やはり… 無理ですかね…

 伯爵
 伯爵

 

 

…いや! 成せば成る! よし!! 私もとことん協力してやろう!

 ジュネス
 ジュネス

 

伯爵!

 伯爵
 伯爵

 

 

今日からお前はジュネ子だ! そして私は伯爵夫人となろう… だわよ。

 ジュネス
 ジュネス

 

だわよ!?

 伯爵
 伯爵

 

 

つまり、ワタクシも女性として生きてあげるのだわよ。

 ジュネス
 ジュネス

 

ゲッ!! 思った以上に気持ち悪い…

 伯爵
 伯爵

 

 

さぁグズグズしているヒマはないざます! あの月に向かって走るのだわよ!!

 ジュネス
 ジュネス

 

普通は夕陽ですけどね。

 伯爵
 伯爵

 

 

夕陽はちょっと厳しい… どすえ。

 ジュネス
 ジュネス

 

どすえって… もう結構です!! 女性だけの劇団はあきらめますー!

 

 ジュネスは走り去っていった。

 伯爵
 伯爵

 

 

ジュ、ジュネ子ー!! お待ちー!!

 

 女性の様な… 気味の悪い感じになった伯爵はまたしても取り残されるのであった…。