ある日の会話……エピソード1

ジュネス! ジュネス!!

伯爵、また目覚めたんですか… 一体何時だと思ってるんです。

夜だと思うが…

夜中ですよ!せっかく気持ち良く眠ってたのに!

ジュネス、我々は昼間は眠り、夜起きる。 何百年もそうやって生きてきたのだ!
全くいつになったら覚えるのだ!

本当不便ですよね~。

ところでジュネス、チラッと聞こえたのだが… 先日総選挙なるものが行われたとか。

よく御存知で。 伯爵も興味あったんですね。

当たり前だ。 世の中に敏感でなければ生き残れない。 して、結果はどうなったのだ。

いやーそれが… まさかの結果だと皆が言ってますよ。

まさかの結果!?

センターが変わったんですよ。

センター… つまり中央が交代したのか。

そうです。 僕も2位にAKBと聞いた時は…

A・K・B? A・B・Eの間違いだろう。

A・B・E? 何の事です?

三本の矢だ!

三本の矢? まぁ両脇を二人でしっかり守りますって確かに言ってましたけどね。

守る? 守ってどうする! ガンガン攻めなければ日本は終わるぞ。

ある意味、攻め合いですけど、日本が終わる程の事じゃ…

お前は相変わらず呑気な奴だ! 私もこうしてはいられない!
ABEに会ってしっかり頑張るよう言わねば!!

はぁ?

血税を無駄にしてはいけない! 血を無駄にするなというのが我一族の教えだ!

もしもし? 何だか話しが見えないのですが?
第一、会いに行くって、いつどこへ行くつもりです?

いつ? それは… 今でしょ!!

あっ!!

どこへ? それは… 居間でしょ!!

もしや… その言葉が言いたかっただけなんじゃないですか!?
(外の犬) ワァオ~ン

これは… 犬でしょ!!

やれやれ… もう完全に離れましたね。

酒のつまみは… イカでしょ! コイがいるのは… 池でしょ!! ……
ジュネスはあきれて去り、伯爵は一人… 話し続けていた……