第2回公演
2005年3月26日(土)~3月27日(日)
<場所>
東京芸術劇場 小ホール2
オリジナル・ミュージカル 『ジキル&HYDE in1950』 全二幕14場
1890年、イギリス・スコットランド地方の首都エジンバラ。
イギリス人医師ヘンリー・ジキル博士は、人の心の中にある善の心と悪の心を分ける研究を続けていた。ある日ジキルは自らが実験台となり研究中の薬を飲む。その結果、悪のみの心を持つエドワード・HYDEという人格を作り出してしまう。ハイドはやがてジキルのすべてを支配しようとする。ジキルはハイドを抹殺する為、最後の手段としてついに自らの命を絶った。
それから60年の月日が流れ、一人の男がジキルの館を訪れる。その男エドワードは自分の祖父が悪の狂人ハイドであることを突きとめ、遺産を奪うため兄弟分のシモンとやって来たのであった。
二人は館近くで再会した孤児院セントポーリアハウス時代の友人フランクと、その弟分マークと共にジキル邸へ進入する。無人であるはずの館から出てきたのは、自分たちを人造人間だと言うウィリーとアリス。マークはアリスと揉み合っている間に、色々な薬瓶をジキル博士が眠る棺に引っ掛けてしまう。すると薬が不思議な科学反応を起こし、なんとジキル博士が蘇ったのであった。
一方、この街に女優のアンドレアがやって来る。マネージャーのチャールズが彼女の隠し子のポールに合わせるため、連れてきたのだった。ポールの父親に捨てられたアンドレアは、心の痛みを忘れようとポールを孤児院に預けたままにして、自分は一時の男遊びを繰り返していた。セントポーリアハウスでアンドレアはポールに再会するが、自分が母親だと名乗ることができまい。
そこへエドワードとシモンがセントポーリアハウスを訪れる。エドワードはアンドレアを見て、どこかで会ったことがあるような感覚におそわれる。また、幼い頃一緒に遊んだマーシャとも再会する。マーシャはこの地を代々治める公爵クラーク家の令嬢であったが、昔と変わらない分け隔てない態度でエドワードとシモンを迎えた。
ジキル博士は自分の日記を調べ、エドワードが実の孫であることを認める。善は悪に必ず負けると語るエドワードに、ジキルは愛なしでは生きられないとやさしく諭す。家族の愛を感じ始めたエドワードに、シモンは自分が疎外されたような苛立ちを覚える。
その頃ここエジンバラの街は市長選挙を控えていた。現市長はマーシャの兄のフィリップで、再選は間違いないと思われていた。品行方正なフィリップは実は陰ではギャンブル好きで、妻のブレンダや弟のボビー、メイドのキャサリンなどにはそのことをひた隠しにしていた。しかしカードで大負けし、公爵家所有のセントポーリアハウスが抵当に取られる。ハウスの保母ケリーが抗議にやって来るが、マーシャに任せてフィリップは逃げ続ける。
ある日、市長のパーティーへやって来たエドワードとシモン、ジキルたちは会場で騒ぎを起こしてしまう。それが引き金となって、ジキルとエドワードと、その場に居合わせたアンドレアも何故か、悪の狂人に変貌する。正気を取り戻したエドワードは、言い合いになったフィリップに対し、自分も市長選に出馬すると言い放つ。
そして市長選。エドワード陣営とフィリップ陣営で選挙戦が繰り広げられる。シモンはエドワードを元に戻そうと、ある計画を立てる。
果たして市長になるのはどちらか・・・
アンドレアとポール親子の行く末は・・・
蘇ったジキル博士の運命は・・・
善の心は、悪の心に勝つことは出来ないのだろうか・・・・・・?
<CAST>
ヘンリー・ジキル
(エドワード・ハイド)
医者・科学者

みさき 麗
アンドレア・キャメロン
(マリア・キャメロン)
女優・ポールの母

美雪 梨奈
マーシャ・クラーク
フィリップの妹

城月 美優
エドワード・キャメロン
ジキルの孫

一希 真帆
フィリップ・クラーク公爵
エジンバラの市長

紫悠 花緯
ウィリー
人造人間

藍雅 凛
フランク・ストライド
土地のボス(チンピラ)

松希 絋
シモン・ダンバース
エドワードの兄弟分

蓮未 彩人
ケリー・パターソン
セントポーリアハウスの保母

奈那瀬 りか
ブレンダ・クラーク
フィリップの妻

羽良 悠里
マーク・ワーロー
フランクの弟分

彩夏 碧月
アリス
人造人間

風馨 唯
チャールズ・バーマン
アンドレアのマネージャー

冬馬 一輝
キャサリン・ウッド
クラーク家のメイド

久姫 なな
ボビー・クラーク
フィリップ・マーシャの弟

石浜 由花梨
ポール少年
アンドレアの息子

相馬 大海
カレン
セントポーリアハウスの子供

磯野 瑠夏
アネット
セントポーリアハウスの子供

菊地 美葉夏
ヘレン
セントポーリアハウスの子供

菊地 緑
ジュリー
セントポーリアハウスの子供

コーテス 美世 シャネル
ティナ
セントポーリアハウスの子供

山口 樹
スージー
セントポーリアハウスの子供

吉田 衣里
<ステージアルバム>
オリジナルショータイム 『オリエンタルミューズ ~五色の輝き~』 全一幕10場
五千年の時を越え、蘇った砂漠の王家。
その王家を守る五つの宝石をめぐり、王子や姫たちが繰り広げる華やかで妖艶なオリエンタル・ショーです。
第1場 プロローグ ~砂漠の王族~
砂漠の中から蜃気楼のように蘇った砂漠の王とその一族たち。
王家は一万年前、最も栄えていた時代に力を持ちすぎたため神の怒りを買い、砂漠の奥深くに眠らされていた。
しかし、今日一日は太陽の神の力を借り、蘇ったのであった。
昔の栄華そのままに、いま、祝いの祝宴が華やかに始まる。
第2場 オリエンタル・ファミリーズ
王国の繁栄の為に必要なもの。
それは五色の宝石、それになんといっても妃!
王子たちは客席に自分たちの妃を捜し求めて・・・
第3場 千夜幻宮 ~トルマリンの真~
宝石を見つけ出したアミューナ姫の一行は、王国へ帰る途中でラシード王に捕らえられた。
そこへ姫を探して騎士サルゴンが現れる。
姫をめぐって戦うラシード王とサルゴン。
そして戦いの果てに・・・
第4場 迦楼羅 ~エメラルドの恋~
ヒンズーの神鳥・迦楼羅は、以前よりマホマド王子に恋をしていた。
宝石を見つけ出した迦楼羅は、石の力でかねてからの望みを叶え、人間の娘になる。
束の間の夢のひととき。
しかし宝石を王子に渡せば、元の鳥の姿に戻ってしまう。
そして迦楼羅は決断をする・・・。
第5場 上海魔都 ~トパーズの魅惑~
ついに宝石を見つけ出したカイサル王子たちは、王国への帰り道でレディーギャングたちに宝石を奪われる。
小悪魔的に王子たちを惑わすレディーギャングたちだが、宝石を奪い合っている間にお互いが魅かれあってしまう・・・
上海という魔都の仕業だろうか?
それとも宝石の魔力のせい?
第6場 砂妖華 ~ルビーの赤い血~
砂漠に迷い込んだ旅人の胸元には赤く輝く宝石が・・・
リーナ姫は砂漠の言霊たちに命じ、旅人を誘い込み、最後には言霊たちと共に旅人を追い込み命を奪ってしまう。
リーナ姫は宝石と共に冷たくなった旅人を手に入れる。
リーナ姫は旅人を愛していたのであった。
第7場 可恋遊楽 ~ダイヤモンドの輝き~
五つ目の宝石を力を合わせて見つけた子供たち。
光輝く魔法の石は、幸せを守ってくれるの?
素敵な未来を作るのは、子供たちの優しさ、愛、そして夢見る心。
第8場 オリエンス ~太陽の昇る道へ~
王家の宝石が再び集まり始めた。
王国の力が永遠となる日を間近にし、王子たちと王国の男たちが力強く踊る。
太陽の昇る道を目指して・・・
第9場 ストーン・エナジー ~永遠の輝き~
王家に再び五つの宝石が戻った。
富・美・輝き・命・愛。
神々もうらやむ力を取り戻した王国は、いま再び永遠の時を刻む。
第10場 フィナーレ
『ジキル&HYDE in1950』の扮装で、キャスト全員が登場。
クラーナ・ソングの『たのしいひととき』を歌って、皆様にご挨拶します。
<STAFF>
<脚本>
涌井 充子
<ショー構成・衣裳>
樫本 三香
<照明>
今泉 柳隆(フラットステージ)
<音響>
長柄 篤弘(ステージオフィス)
笠井 玲子
<宣伝美術>
宮島 美紀
<企画・制作>
劇団クラーナ・ジュネス
<演出>
高橋 亜湖
<振付>
日下 美佐紀
斉藤 恵
戸谷 恵里子 他
<照明操作>
フラットステージ
<舞台監督・美術>
南 雅之(セントラルサービス)
<協力>
ふしぎ屋隊